あじやまのブログ

ダウンロードソフトウェアのライセンスについて考えたお話

あじやまです。

皆さんは、ダウンロードソフトウェア・電子書籍などを購入・使用する上でこんな事を考えたことはありますか?

ダウンロード版・電子版はあくまで閲覧・使用出来る"権利"買っているだけ

自分を含め、皆さんが購入されているのはあくまで閲覧・使用出来る"権利"を購入しているだけであってその商品を"所有"することにはならないんですよね。

実物の物を購入した場合は自分の所有物となり、完全に自分の物になるので売却したり色々なことが出来るようになるわけです。

ただし、ダウンロード版はそういう訳にはいきません。 各製品にはDRM(デジタル著作権管理)システムが導入されており、購入したプラットフォームのユーザIDやパスワード、もしくは個別に発行されたライセンスキーが必要となります。 これらはゲームや電子書籍など著作者に権利があるものでお金を払わずに閲覧するなど不正に製品を入手しようとするユーザを対策するにはとても有効的であり、かつ最も合理的な物であると私は考えています。

ただし、これらは販売しているプラットフォームが無くなったらもちろん購入したかどうかを確認するシステムやサーバが無くなるため認証が出来なくなり、使用出来なくなってしまいます。

普通に考えれば「自分の所有物なのにサービスが無くなったら使えなくなってしまうじゃないか!」となります。

閲覧・使用出来る権利は購入したユーザが持っている物の、そのDRMを解除することが出来るのは販売プラットフォームだけがそれを解除する術を持っていて所有しているのはそのプラットフォームになりなるという構図になります。

つまり、私たちユーザは閲覧・使用出来る"権利"を買っているだけであって購入した商品を"所有"しているわけではない。ということになります。

大体は...

たとえ、大体のプラットフォームは終了してもまだ運営しているプラットフォームに移管されるので購入したソフトウェアや電子書籍などが閲覧・使用出来なくなることはありません。

ただし、特殊なものであればそうはいかない事もあります。

以前存在していたビジュアルアーツの「アニゲマ」というAndroid向けにPCノベルゲーを移植して販売していたサイトがありました。運営中にはサービスの終了した「楽天アプリ市場」で販売していたタイトルのライセンス情報を引き継ぎ、アニゲマで再インストール・プレイが可能になるといった支援もしていましたがアニゲマがサービス終了した際はそういった施策は実施されず無期限で使用出来るはずのノベルゲーアプリが再認証・インストールが出来なくなるという事象に陥ってしまいました。

ぼくの考えるさいきょうのライセンス

大体のものはそうそう見れなくなったり、使用出来なくなったりすることはないとは言ってもそういったリスクが完全に無くなる訳ではないので安心は出来ないなというのが私の考え方です。 とはいえ、DRMを取り除くと使う側は取り扱いが楽になるので嬉しいのですが、製品を販売する側はリスクがある。では、そのライセンス認証をNFTのように分散型ネットワークで担保すれば良いのでは無いかと考えています。

プラットフォーム・販売者側は製品の以前のようにDRMのかかったソフトウェアや電子書籍のファイルを提供・使用出来るようにするための全プラットフォーム共通のNFTのような物を付与する。ユーザはそのNFTのような物を使って分散ネットワークにてそれを自分が購入・所有していることを認証・証明する。

いらなくなったら売却したり譲渡したり出来る。さらにそれを管理するプラットフォームを自由に移動できる。

物理的な本などと一緒ですよね。完璧だと思います。

とはいえ、そのネットワークを維持させるためのガス代のような物をどう負担するかという課題やセールの時に大量に買って転売なんてことも...。色々考えなければいけないことは沢山ありそうです。

既にそういった施策を実施している企業などもありますが、使う側としては気軽に購入して「使うか~」とはまだならないような気がします。 使える物や作品も限られてますしね。

購入者側も販売者側もハッピーになるそんな認証システムみたいな物が出てきてほしいと思いますね。

それでは。